株式会社ジム
〒102-0074 東京都千代田区九段南4-7-22 メゾンドシャルー407
TEL:03-3230-3722 FAX:03-3230-4327
- 設立
- 1981年
- 資本金
- 1,000万円
- 従業員数
- 17名(グループ含む)
- 取引銀行
- みずほ銀行(市ヶ谷支店) 三井住友銀行(飯田橋支店)
- 事業内容
- グラフィックデザイン
- WEBデザイン
- 映像制作
- 展示会装飾デザイン
- HP
- https://www.gym-ts.com/
株式会社ジム
〒102-0074 東京都千代田区九段南4-7-22 メゾンドシャルー407
TEL:03-3230-3722 FAX:03-3230-4327
企業の認知度を上げるためにオリジナルキャラクターを作ることになったものの、いきなり「どう作っていいものか」と途方に暮れてはいませんか?
キャラクター大国とも言える日本では、様々なキャラクターに溢れています。
たとえば上司から「競合他社とのイメージがかぶるのを避けつつ、自社のイメージだけは伝わるようにしてくださいね」…などという指令でも出されようものなら「簡単に言ってくれますよねぇ」なんてついつい思ってしまうのでは。
企業のオリジナルキャラクターを作るにあたって、どうすれば個性を出すことができるのでしょうか。それには、いくつかのポイントがありますので、この記事で解説します。
いきなりキャラクターを描き出そうとしても、なぜかしっくりこないという経験はないでしょうか。
そもそも「なぜオリジナルキャラクターを使いたいのか」という目的がはっきりしていないと、どんなキャラクターを描いたらいいのかがわかりません。
もちろん、企業の理念やコンセプトなども確認しておかないと、キャラクターで何を伝えたいのかが漠然としてしまいます。
そのため、まずはキャラクター作成のヒントになるものを片っ端から言語化してしまいましょう。
その中から、これだけは残したいもの、なくてもいいものに選別します。
次に、これだけは残したいものの中から、ターゲット層に伝えたいメッセージの優先順位を決めていきましょう。
一番になったものが、企業が最も伝えたいイメージということです。
それを元に、キャラクターをデザインしていくことになります。
言語化を進める過程で、問題にぶつかることがあるかも知れません。そのひとつが、「ありきたりな設定で個性が出せるのか?」という疑問です。
とにかく「個性を出そう」「他社と差別化を図ろう」と考えるあまり、「奇抜なもの=個性」という風に考えるようになってはいませんか?
奇抜なものは、確かに個性として目立つかもしれませんが、それが本来の目的に沿ったものでなければ意味がありません。そこにこだわりすぎると、個性と目的の両立を果たすことがなんとも難しいものに見えてしまいます。
「でも、ありきたりな設定にしちゃうと個性があるように見えないけど?」と、心配に思う人もいるかもしれません。
そういうときは、背後のエピソードを考えてみましょう。
例えば「優しい」という設定はありふれていますが、「困った人を見ると、マッハで駆けつけてしまう(だから優しい)」「誰に対しても分け隔てなく手を差し伸べる(だから優しい)」などとしてみればどうでしょうか。
具体的なエピソードを設ければ、どうして優しいのか、なぜ優しいのか、どんな風に優しいのかがわかるので、ありきたりな設定でも差別化を計ることができます。
個性は設定で出すのではなく、どのように表現するかで出しましょう。
人の記憶に残りやすいキャラクターは、大抵シンプルな造形をしています。
複雑にすればするほど、何を伝えたいのかわかりにくくなるだけでなく、記憶にも残りにくくなるのです。
突然ですが、ディズニーの「ミッキー」を思い出してみてください。
うろ覚えでも、なんとなく想像できますよね?
形がシンプルだからこそ、思い出しやすいのです。
そして、ミッキーには「シンプル」という条件以外に、もう一つ重要なヒントが潜んでいます。
ミッキーの特徴と言えば、何でしょうか?
「大きな耳」ですよね。
個性的なキャラクターは外見上にわかりやすい特徴を一つ備えていると言えます。
ドラえもんであれば「夢のようなありとあらゆる道具を出す『ポケット』」でしょう。
「猫型ロボットなのに耳がない」という特徴を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、ドラえもんという作品のテーマを考えると「ポケット」のほうがしっくりきます。
ただ、「ネズミに耳を齧られてネズミ嫌いになった」というエピソードも、ドラえもんの個性の一つです。
複数の特徴を全部盛り込むと、方向性がよくわからなくなってしまうので、ある程度に絞ったほうがわかりやすいでしょう。
「まずはこれ」と譲れないものを一つ決めたら、あとはサブ的な要素を少し足しながら肉付けしていきます。
企業のブランドイメージと関連付けたい外見的な特徴が決まっても、普通に描いたところで「なんかいまいち」と思うことだってあります。
そういう場合は、どのように表現するかを考えましょう。
・大きさを変えてみる。
・数を増やしてみる
・別のものに置き換えてみる
・配置場所を変えてみる
など、さまざまな形で変更してみます。
ミッキーマウスも、キャラクターを特徴づけるために耳の大きさを変更していますよね。
バリエーションは無限大です。
迷ったらいろいろ変更しながら描いてみましょう。
個性のあるキャラクターは、シルエットだけでわかるようになっています。
アンパンマンやハローキティは、たとえ真っ黒に塗りつぶしても、多くの人にはわかりますよね。
オリジナルキャラクターがある程度できあがったら、一旦真っ黒に塗りつぶしてシルエットだけにしてみましょう。
シルエットを見て、キャラクターのイメージが伝わるかどうかチェックしてみます。
シルエットが何に見えるのかを周囲の人に尋ねてみてもいいかもしれません。
答えにばらつきがあるようであれば、まだまだ正確に伝わっていないということです。
シルエットによる判断ですが、人気キャラクターはシルエットの形状も比較的シンプルであることに気づきます。
キャラクターの造形と同様に、シルエットもシンプルであったほうが何のキャラクターであるか伝わりやすくなるので、人の記憶にも残りやすい(ターゲット層への印象に残りやすい)キャラクターが作りやすくなるのです。
オリジナルキャラクターの個性を出すには、「言語化→エピソードの表現→描写で具体化→シルエットで確認」という流れを踏んで作成していきます。
ただし、キャラクターの作成に欠点があるとすると、一度発表してしまうと変更しにくくなってしまうことです。
「以前作成したキャラクターをなかったことにする」とは言いづらいわけですね。
だからこそ、「確実に伝える」というテクニックが必要です。
それがどうしても難しいと感じるようであれば、外部に相談してみてはいかがでしょうか。