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会社情報

株式会社ジム

〒102-0074 東京都千代田区九段南4-7-22 メゾンドシャルー407
TEL:03-3230-3722 FAX:03-3230-4327

設立
1981年
資本金
1,000万円
従業員数
17名(グループ含む)
取引銀行
みずほ銀行(市ヶ谷支店) 三井住友銀行(飯田橋支店)
事業内容
  • グラフィックデザイン
  • WEBデザイン
  • 映像制作
  • 展示会装飾デザイン
WORKS
HP
https://www.gym-ts.com/

2019.3.28

【書籍紹介】「伝える」ために、まず「ハカれ」?三谷宏治「ハカる力」

 

 

「How to Say」よりも「What to Say」

 

“「どう言うか」より「何を言うか」が大切だ”———コピーライティングやデザインを学ぶ上で、多くの方が上記の言葉に出会ったと思います。

例えばコピーライティングなら、ターゲットにとってのメリットをシンプルに表現する方が、文学的な表現のコピーよりも有益です。

例えば、重い花粉症に悩むサラリーマンに花粉症薬を売りたい場合のコミュニケーションを想定してみましょう。

その場合、一流の映像クリエイターが最先端の技術を注ぎ込んだ10分のwebムービーを見せるよりも、

「飲んでも眠くなりにくい」「今なら○%割引」などと書かれた店頭ポップの方が、ターゲットが商品を手に取る確率が高くなるのではないでしょうか。

 

上記は少々極端な例ですが、重要な点は、情報の送り手が適切な「What」を見つけなくてはならないことです。

つまり、相手にとって何がメリットなのかを適切に判断する観察眼ことが、「伝えるチカラ」の第一歩なのです。

前置きが長くなりましたが、今回はそんなコミュニケーション能力の前提となる、観察眼を鍛えるためのビジネス書をご紹介します。

 

 

ハカるチカラ

 

「ハカるチカラ -プロフェッショナルをめざす人のための新ビジネス基礎力講座- 」(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン発行)

 

 

 

 

著者の三谷宏治さんは東京大学理学部物理学科卒業後、直接、外資系コンサルティング会社に就職。

以後、戦略コンサルタントとして活躍する傍で社会人教育に関わり、

本書の他にも「一瞬で大切なことを伝える技術」「経営戦略全史」「 戦略子育て―楽しく未来を生き抜く「3つの力」の伸ばし方」

など数々のヒット書籍を手がけています。

 

本作は「測る」「計る」「量る」そして「図る」など多数の意味が込められたタイトルの通り、

対象となる情報から重要な要素を取り出す様々なテクニックが紹介されています。

 

例えば、本書で紹介されている「ハカる」事例として以下のようなものが挙げられています。

 

・子どもの足のサイズをハカる

→従来よりも適切な運動靴のサイズ・デザイン展開を実現

 

・わらべ歌や外国人宣教師の記録など、様々な媒体から日本語表記の傾向をハカる

→中世における日本語の発音規則を解明

 

・竜巻の被害結果から竜巻の規模をハカる

→竜巻の規模に対する「スケール」を規定し、研究が進歩

 

このような事例から、目的に即したデータ解析の力、あるいは一見何の価値も無い情報から価値ある要素を取り出す訓練を、

豊富な実例や問題を通してトレーニングできるのが本書の特長です。

 

 

「伝わる」要素を見つけよう

 

本書はクリエイティブシンキングを主題としており、コミュニケーションやデザインなど、いわゆる「伝えるチカラ」をテーマにしたものではありません。

しかし本稿の前半で説明した通り、本書の内容はクリエイティブ職の人にこそ読んでほしい、と思えるような内容です。

そもそも、何かを伝えるためには、相手にとってメリットとなる情報を取捨選択して伝える必要があります。

そのために情報を因数分解し、相手(世の中)にとって価値あるデータを取り出すための思考こそが、この「ハカる」力です。

言い換えるならば、コミュニケーション戦略にはクリエイティブ・シンキングが欠かせない、と表現することができます。

 

 

「ハカるチカラ」は、伝えるチカラでもある

 

世の中に溢れる伝え方テクニックを扱った書籍やwebページが「How to Say」に終始している中で、

本書はその上流にあたる「What To Say」の力を鍛えるヒントを与えてくれます。

新規プロジェクトに上層部のGOサインを出させるため、経営改善の新規施策を打つため…

本書で紹介されている様々な事例や思考実験には、「伝えるチカラ」を求める方々にとって、大きなヒントを与えてくれるでしょう。

 

また、どうしても感覚的な表現に終始しがちなコミュニケーション本に物足りなさを感じている方にもオススメの一冊です。

ぜひ本書を参考に、あなたも世の中をハカって、あなただけの価値ある情報を見つけてみてください。


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