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会社情報

株式会社ジム

〒102-0074 東京都千代田区九段南4-7-22 メゾンドシャルー407
TEL:03-3230-3722 FAX:03-3230-4327

設立
1981年
資本金
1,000万円
従業員数
17名(グループ含む)
取引銀行
みずほ銀行(市ヶ谷支店) 三井住友銀行(飯田橋支店)
事業内容
  • グラフィックデザイン
  • WEBデザイン
  • 映像制作
  • 展示会装飾デザイン
WORKS
HP
https://www.gym-ts.com/

2020.1.20

コロンブスから「萌えミリ」まで?「歴史×コミュニケーション」のおもしろ本3選

お久しぶりです。ライターの中村です。

 

突然ですが、いわゆる職業病ってありますよね。

ライターを職業にしていると、世の中の様々なものを「コミュニケーション」の視点から分析してしまいます。

そこで今回は「歴史本」をコミュニケーションの仕事から分類し、それぞれおすすめ作を紹介してみたいと思います。

コミュニケーションが歴史に果たしてきた役割とは?

 

 

①歴史 × プレゼンテーション

林 寧彦『歴史を動かしたプレゼン』


 

コロンブスの新大陸発見や清洲会議などの歴史的な事件を対象に、事件そのものではなく

「それらを実現させた言葉の力」を紹介する作品です。

著者は大手代理店のコピーライター、CMプランナーとして活躍されていた経験から、

大事業の約束を取り付けた偉人たちのテクニックに興味を持ったそうです。

文章も軽やかで読みやすく、架空のインタビュー風にするなどの遊び心に溢れ、サクサクと読めてしまいます。

歴史に苦手意識のある方にもわかりやすく、ビジネスマンはプレゼンの極意を楽しく学ぶことができる一冊です。

 

 

 

②歴史 × PR

高木徹『戦争広告代理店』

 

急に怖っ。いきなり方向性が変わってすみません。とはいえ、ここで紹介するのも無粋なほどのヒット作ですね。

本書はボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の裏側で活躍したPR代理店を取材したルポタージュです。

ボスニア・ヘルツェゴビナ側とセルビア側に別れて行われたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(すんごく端折っています、すみません)。

凄惨な紛争であるにもかかわらず、複雑な歴史的経緯が理解しにくいこと、

また天然資源の生産地でも無い東欧の紛争であることなどの理由から、当初は国際ニュースでもほとんど取り上げられませんでした。

 

そこに現れたのがアメリカ人PRマン、ジム・ハーフ。ボスニア政府の依頼を受けて

「被害者としてのボスニア、人権を蹂躙する侵略者セルビア」を訴えるPR戦をプロデュースした結果、

ボスニア紛争は国際世論を二分するイシューに発展し、ついには国連まで動かすことに成功します。

 

「情報を捏造しない」「ユダヤ社会に配慮し、ナチス関連のキーワードは使わない」

「第三者委員会を設ける」「政治家からNGOまで、可能な限りの人脈を利用する」

本書の取材で明らかになるPR手法は、コンプライアンスを重視したまさに正攻法。

あらすじを読むと「戦争を影で操る情報メディア」が存在するかのような印象を抱いてしまうかもしれませんが、

そんな印象は著者の丹念な取材によって鮮やかに裏切られます。ある意味で、陰謀論よりも残酷な現実でしょう。

「情報」が国際世論を、ひいては近現代史を動かした一幕をコンパクトにまとめているまさに名著です。

 

 

 

③歴史 × コンテンツマーケティング

辻田真佐憲『楽しいプロパガンダ』

 

プロパガンダは国から押し付けられる無味乾燥でつまらないもの、というイメージをお持ちではないでしょうか。

そんなイメージを裏切るのがこちらの『楽しいプロパガンダ』です。

 

・プロパガンダは娯楽の要素を取り入れて発展してきた

・利益を求める民間企業と、権力側の思惑が共犯関係となってきた歴史がある

 

などなど、本書はプロパガンダのステレオタイプを覆す「楽しいプロパガンダ」を

豊富な実例(旧日本軍、ソ連、新興宗教組織、自衛隊…)で分析していきます。

娯楽のかたちでクライアント(権力者)の思想を伝える手法は、

若干強引ですが近年注目されるコンテンツマーケティングと言えるのではないでしょうか。

 

また、歴史を学ぶだけでなく、今後プロパガンダがどのように

メディアを活用していくかについても考察しています。

例えば本書ではイスラム過激派組織「ISIS」がインターネット上で発行するPDFマガジンに対し、

より読みやすいアプリ版をリリースするのではないかと予測していました。

実際にその後ISISが公式アプリを発表したり、若者に人気のアプリ「TikTok」にプロパガンダ動画を投稿する事件も発生しています。

 

テクノロジーやカルチャーの変化に伴って形を変えるプロパガンダ。それらに対するリテラシーを養うためにも、

過去の事例を学ぶ価値が多いにあるのではないでしょうか。

 

以上「歴史×コミュニケーションのおもしろ本3選」をお送りしました。

というか、最近読んだ本を無理やり記事にしました。すみません。

これから再び「伝え方ナビ」の更新がんばっていきますので、引き続きよろしくお願いいたします…。

 


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