株式会社ジム
〒102-0074 東京都千代田区九段南4-7-22 メゾンドシャルー407
TEL:03-3230-3722 FAX:03-3230-4327
- 設立
- 1981年
- 資本金
- 1,000万円
- 従業員数
- 17名(グループ含む)
- 取引銀行
- みずほ銀行(市ヶ谷支店) 三井住友銀行(飯田橋支店)
- 事業内容
- グラフィックデザイン
- WEBデザイン
- 映像制作
- 展示会装飾デザイン
- HP
- https://www.gym-ts.com/
株式会社ジム
〒102-0074 東京都千代田区九段南4-7-22 メゾンドシャルー407
TEL:03-3230-3722 FAX:03-3230-4327
「今日の料理は会心の出来だ!写真を撮ってインスタに投稿しよう」
意気込みとは裏腹に、思ったより周囲の反応が薄くて「こんなはずじゃ…」と思ったことはありませんか?
でも、よくよく見てみると、写真の映りがイマイチでなんか美味しそうに見えないということがありますよね。
美味しい料理を作るには、ちょっとした工夫や手間が必要です。
実は、写真もこれと同じことで、何となく撮影したものよりも、少しポイントを意識することで美味しさをぐっと伝えやすくなります。本記事では、魅力が伝わる写真の撮影ポイントを「テーマ」「配置」「光源」の観点で紹介していきます。
プロでなくても美味しい料理が作れるように、写真のプロでなくても簡単に美味しさを伝える3つの方法があります。そのポイントとは、以下の3点です。
ここからはこれら3つの各テーマについて、それぞれ詳しく解説していきます。
料理を撮影する際、全体を満遍なく収めるように撮影してはいませんか?
確かに、料理の内容を説明する上では全体を撮影したほうがわかりやすいものです。
しかし、必ずしも「わかりやすさ」が「美味しさ」を伝えるとは限りません。
両者は別物なのです。
飲食店に行って、エビフライ定食が目に入ったとしましょう。
とても美味しそうに見えたので注文した…というような経験は誰しもあるかと思います。
さて、定食ならご飯や味噌汁がセットになっているはずですが、それらがエビフライ定食を頼む決め手になるでしょうか?
ほとんどの人が、ご飯や味噌汁がセットになっていることは「わかって」いても、「美味しそうかどうか」はエビフライで判断しているのではないでしょうか。
美味しさは、料理の特徴を最もよく表しているもので判断します。
その意味では、「料理の特徴」=「美味しさ(伝えたいテーマ)」といえるでしょう。
カツ丼のような単品ものであっても、ご飯が山盛りになった食べがいのあるカツ丼とか湯気の出ているできたての熱々カツ丼とか、特徴が明確なほうがそそられます。
これらの例のように、料理の特徴に焦点を当てることが美味しさを伝えるための近道です。
料理全体を伝える必要はなく、むしろお皿が撮影範囲からはみ出してしまうくらいのアップで写したほうが美味しさは伝わりやすくなります。
余計な被写体が入りにくくなるので、目移りを防ぐ効果もあるでしょう。
もちろん、全体の撮影で美味しさを伝える方法もありますが、小道具が必要になったり演出作りが本格的になったりするため、あまり気軽には行なえません。
撮影の知識やテクニックに乏しいうちは、料理の特徴だけに焦点を当て、なるべく接写して撮影するという方法がおすすめです。
家族の集合写真を撮ったり、旅行先で誰かに撮影してもらったりなど、人を撮影するときは比較的カメラの中心に収まるように撮影するものです。
そういう経験から、料理も何となく写真の中央にくるように撮影するのがよさそうだと思っていないでしょうか。
でも、なぜそれがいいんでしょう?写真の配置で大切になる、構図とアングルについて、みていきましょう。
構図とは、効果的な画面配置を考えたもののことですが、構図を考えるというのは「画面上に幾何学的な線をイメージし、その線に沿うように被写体を配置する」ということです。
S字構図であれば、道路がちょうどS字を描く配置になるように撮影します。
三分割法など素人でもプロっぽく見せる構図はいくつかありますが、料理の撮影で身につけておきたいのがC字構図です。
丸いお皿全部が入るように撮影するのではなく、お皿の一部が欠けてCの形に見えるように撮影することで迫力が増します。
料理はちょうど、画面の右か左のどちらかに寄る配置になるでしょう。
一見すると難しそうに感じる構図ですが、料理でも美味しく感じさせるために盛り付け方を考えるはず。
構図も基本的にはこれと同じなのです。
料理したものをきれいに見せるもう一つの方法がアングルです。
料理を食べる時、90°で上から覗き込むように食べたり、水平の角度で食べたりすることはまずありません。たいてい斜め45°程度の角度です。
つまり、斜め45°の角度は「これから料理を食べる」という雰囲気を簡単に演出できるわけです。
ついでに、箸で持ち上げているところを撮影すれば、いっそう美味しさをアピールできます。
これがどれだけの効果を持っているかは、テレビの料理番組を観ている方ならご存知ではないでしょうか。
最後に、料理では「三色揃っていると色とりどりで美味しく見える」と言われるように、光源や色彩に気を配ることが肝要です。具体的には光に気を配るとはどういうことでしょうか。
それには、なるべく自然光(太陽光)の下で撮影するのが望ましいといえます。
蛍光灯の場合、明るさは十分ですが、青白い光を放ってます。
料理も青みがかってしまうので、人間の目にはなんだか不味そうに見えるという性質があります。
白熱電球は暖かい赤みのある光なので、料理を照らす上では相性がいいものです。
飲食店ではこの性質を利用しているので、お客さんが食べるエリアでは蛍光灯を用いません。
こういった光の性質を踏まえると、太陽光が差し込む昼間に撮影するのがいいといえます。
また、写真は本来順光で(光源を背にして)撮影するものですが、料理を撮影する際は、逆光(光源が自分より手前)での撮影がおすすめです。
逆光のほうが料理にツヤを出せるので、新鮮さを出すことが可能です。
ツヤがないと反対に料理がくすんで見えてしまいます。
何か料理の色が変に見えてしまうというときは、まず光源と光源の位置を確認してみましょう。
暗い場所での撮影時はカメラの露出補正を使うという手もあります。
撮影方法がわからないと、料理も何となくの感覚で撮影しがちなものです。
しかし、美味しさを伝えるためにはテーマを明確にし、配置を考え、色彩に気を配る必要があります。
それは、料理にもほとんど共通しているのではないでしょうか。
料理ができて撮影ができないということはありません。
しかし、一定以上の質を求めるのなら、プロの出番が必要な場合もあります。
「自分ではどうしても解決できない」という時は、プロに頼ってみてはいかがでしょうか。